【レポート】基調講演「災害・感染症対応から学ぶ意思決定とチーム活動」(かながわ福祉総合研究所設立イベント内)
開催日時:4月24日(金)11:00 – 12:00
講師:阿南 英明氏(地方独立行政法人神奈川県立病院機構 理事長)

内容:
4月24日(金)横浜市開港記念会館にて行われた「かながわ福祉総合研究所 設立イベント」にお越しいただいた皆さま、誠にありがとうございました。
本記事では、設立イベントの中から「災害、ダイヤモンドプリンセス号・コロナ市中感染の体験から見える現場の意思決定とチーム活動」についてレポートさせていただきます。
■ 未知の危機に立ち向かう「現場のリアル」
基調講演では、救急医療やDMATの最前線で指揮を執ってきた阿南英明氏が登壇しました。ダイヤモンド・プリンセス号での対応では、ウイルスの脅威だけでなく、高齢乗客の持病管理や「動かないことによる身体機能の低下」といった、報道では見えない命の危機に同時対処する過酷な状況が語られました。
■ 戦略的な意思決定:神奈川モデルの構築
混乱の中で構築された「神奈川モデル」は、重症度を3段階に分類し、デジタル技術で病床をマッチング。物量の限界に対し、「入口と出口を管理する戦術」によって、限られたリソースでの効率的な運用を実現しました。
■ 倫理的観点と未来への対話
ハンセン病の歴史を教訓に、公衆衛生と人権尊重のバランス、偏見を生まない倫理観の必要性を指摘。状況の変化に応じて方針を転換する「リーダーの勇気」が不可欠であると説きました。最後は介護ロボット等の技術への期待も語られ、福祉の未来を展望する非常に濃密な1時間となりました。
